ヒトゲノムの前触れ!?

アメリカの研究チームがゲノム編集(遺伝子操作)で遺伝改変を行う実験を行ったことが明らかになりました。

2017年8月2日に科学誌Natureでその内容を報じています。

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以前からヒトゲノムに対しては倫理的問題があると反論がありました。

「新たに生を受けるはずだった生命体への人権の侵害なのではないのか」

「自分と全く同じ人間が作り出されたらどうなってしまうのか」

このような声は今も根強く残っているようです。

確かにヒトゲノムには面白さがある反面、奇妙な感情を伴うものです。

 

実はヒトゲノム実験に関しては、今回のアメリカの実験の前から中国では行われていました。

3例ほどの実験があったそうですが、これからはこのヒトゲノム研究にアメリカが加わるとなると、その研究の速度は増すことでしょう。

倫理的問題もさらに加熱することになるのではないでしょうか。

 

 

実際に行われた実験内容は?

今回行われた実験は以下のようなものです。

内容は主に女性の健康な卵子にある疾患の原因遺伝子を持つ精子を体外受精させる際に、その疾患の原因遺伝子部分のみ切り離し、切り落とした部分の遺伝子を卵子から補うといったものです。

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※画像はイメージです

 

その実験の結果としては、58の卵子のうち42が遺伝子的に変異のない正常受精卵であることが確認されました。

成功率は70%以上の結果となり、遺伝子操作しない場合の正常受精卵となる確率の理論的な確率である50%を上回っています

この正常受精卵は3日間後に廃棄されましたが、その間は正常に成長し続けていたようです。

この実験結果に少し悪寒が走る方も少なくないのではないでしょうか。

 

 

ゲノム解析って何に役立つの?

さて、ゲノム解析(遺伝子解析)には倫理的問題が残ると上で書きましたが、この実験はどのようなものに役立っているのでしょうか。

アメリカで行われた今回の実験は、疾患原因をもつ遺伝子に操作をすることで、その疾患の発生を抑えることができるのかというものでした。

この実験からも分かる通り、ゲノム解析は遺伝で発生してしまう病気の療法として検討されるものに発展するでしょう。

 

良識のある者が良い方向に応用するのであれば問題ありませんが、この技術が悪用されないことを祈るばかりです。

その懸念例として、遺伝子操作を行うことで寿命を改変したり、運動能力も自由自在にできるようになってしまうかもしれません。

 

ゲノム解析に不安がある人の頭の中には、こういった悪い例が思い浮かんでしまうからかもしれません。

 

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