昨年夏、歴史に残るほどの大ヒットを記録したアニメ映画「君の名は。」

この映画の監督である新海誠監督の処女作「ほしのこえ」から「君の名は。」までの作品すべての展覧会が、2017年11月11日より始まります。

なんと国立の美術館で、アニメ監督の展覧会が行われるのは史上初のことだそうです。

 

今回はそんな新海誠監督の作り上げてきた作品についての解説と、展覧会での見どころや入館料などについてまとめました。

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新海誠監督とは

新海監督の実家は建設会社(ゼネコン)新津組を営んでおり、新海監督の父親に当たる三代目社長が70億円もの年商をあげるまでに成長させたといいます。

子供のころからSFなど宇宙に関することが好きで、SF小説が愛読書だったといいます。

アニメ制作を始めるきっかけとなったのは中央大学文学部を卒業後入社した、東京都立川市のゲーム会社「日本ファルコム」でした。

入社時はゲーム開発の関する部署への配属を希望するものの叶わず、代わりにロールプレイングゲームのパッケージ制作やゲームのオープニングムービー制作などに携わりました。

このあたりから自主制作のアニメーション制作をはじめました。

会社員時代は夜中に帰宅した後深夜三時までアニメーションを制作し、翌朝6時には起床するといったハードスケジュールをこなしていたといいます。

 

新海誠監督の作品

新海監督の作品は、全作品を通して凄まじく精細で美しい風景描写、いわゆる「新海ワールド」が特徴として挙げられます。

その理由として、監督自身がつらいとき大自然の美しさに救われてきたからだといいます。

実際に『君の名は。』でも美しい田舎の大自然が描写されていましたね。

 

 

新海監督が最初に劇場公開作品として制作したのが、『ほしのこえ』という作品です。

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劇場作品ではありますが作品の上映時間は25分と短いものになっています。この作品は25分ほとんどすべての監督・脚本・演出・作画・美術・編集をたった一人でこなしています。

この作品は新海監督のルーツともなっているSFがテーマでの作品です。

携帯電話の「メール」がテーマになっていて、届くまでのラグが物語のキーとなっています。

 

次に新海監督が作成した映画が『雲のむこう、約束の場所』という作品です。

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こちらは上映時間91分で、この作品では日本が違う戦後の世界をたどっていたら・・・という、パラレルワールドを描いています。この中にも「宇宙」が物語に大きく関係しており、新海ワールドが展開されます。

劇中に流れる音楽とのマッチングが評価され、毎日映画コンクールアニメーション映画賞を受賞(当時の宮崎駿監督『ハウルの動く城』を抑えての受賞)しました。

 

新海誠監督の名が世に広く知れ渡るようになったのが、『秒速5センチメートル』という作品です。

上映時間は63分で、短編ストーリー3話が連なって構成されています。

単館上映にもかかわらず半年間上映され続けるという異例のヒットを飛ばしました。

この作品では主に二人の男女の時間と距離がテーマとなっておりそれを軸に展開されますが、その中にも主人公が打ちあがるロケットを見に行ったりと宇宙要素が絡んでいます。

アジア太平洋映画賞のアニメーション映画賞を受賞し、さらにはイタリアのフューチャーフィルム映画祭では最高賞を得ました。

切ないラストに多くのファンが釘づけとなった作品です。

 

この次に製作されたのが『星を追う子ども』という作品です。

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この作品は新海監督にしては珍しいファンタジー路線で、制作に2年をかけ他といいます。

地下世界を舞台にした作品で、少しジブリ色の強い作品となっています。

観客動員数は『秒速5センチメートル』を超えたものの興行は振るわず、唯一の赤字作品となってしまいました。

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『言の葉の庭』は『星を追うこども』から2年後に公開されたアニメーション映画になります。

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この作品では初めての「恋」の物語だとしており、SFは鳴りを潜め繊細な心の動きを描写しました。

また物語の8割が雨のシーンで構成され、この雨の描写が非常に美しく高く評価されています。

ここに登場するヒロインは、最新作『君の名は。』でも登場します。

 

そして最新作、『君の名は。』となります。

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男女二人の入れ替わりを軸に彗星など宇宙的なものも含まれている作品で、新海ワールド全開といった作品となっています。

大自然の描写から彗星の描写、都会の描写などあらゆる点で美麗な背景が話題となりました。

また楽曲にもロックバンドRADWIMPSを起用するなど斬新な発想で大きな反響が生まれました。

全国300館での上映で、興行収入が全世界で400億円ととんでもない記録をうちたてました。

 

国立新美術館で開かれる新海誠展

今回国立美術館で公開予定の「新海誠展」では、上記のような作品すべての絵コンテや設定、作画、美術など通常みられない貴重な制作資料が展示されます。

各作品のセリフ、モノローグやキャッチコピー、また音楽や映像も展示が行われる模様です。

加えて、今まで長野・静岡で行われてきた「新海誠展」の展示内容を追加し、さらには9月7日の記者会見でさらに未公開の制作資料も展示される模様です。

 

入館料は当日券が一般1600円、大学生1200円、高校生800円、中学生以下無料となり、前売り券では各200円引きとなります。

 

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