2017年9月5日、またバードストライクによる緊急着陸が行われましたね。

今回の事故は羽田空港からニューヨークへむかうJAL(日本航空)6便、ボーイング777型機で起きました。

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現在この事故の原因は「バードストライク」の可能性があるとみて調査を進めています。

ところでこの「バードストライク」ですが、それほど多くの頻度ではないものの、たまにニュース等で聞く方は多いのではないでしょうか。

なぜバードストライクは防げないのでしょうか。

これには、防ぎがたい事情があるのです。

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今回起きたJAL6便のバードストライク事故

今回の事故は9月5日午前11時ごろ、羽田空港発ニューヨーク行きの日本航空機が離陸する際に起きたとみられています。

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↑事故機の様子

機長の通信では、「離陸する際に左翼エンジンから火が見えたためバードストライクがあったとみられる」と航空会社に連絡があったといいます。

乗客乗員合わせて250人が搭乗していましたが、けが人などはいないようです。

 

バードストライクってなに?

バードストライクは、鳥が飛行機や車などに衝突する事故のことを言いますが、主に飛行機との衝突で使われる言葉です。

起こりやすいタイミングは離陸直後及び離陸動作中、または速度が遅くなってくる着陸動作中などが挙げられます。

バードストライクは鳥と乗り物の衝突のことを指すので、今回の事故のようなエンジンに鳥が飛び込む事例だけでなく、飛行機の先端に衝突することもあります。

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画像のように、鳥たった一匹が衝突するだけでこんなにも大きなダメージを受けてしまいます。

ですがやはり一番大きな事故につながり、かつ起こりやすいのは「エンジンの中に鳥が突っ込んでしまう」事例です。

旅客機のジェットエンジンは大きなファンで空気を取り込んでいるので、飛行機の近くを飛んでいるだけで鳥が吸い込まれてしまう、ということがおこるのです。

さらに今回の事故機となったボーイング777型機は、旅客機最強クラスの推力を誇るエンジンで非常に大型です。そのためファンの直径が3メートルもあり、バードストライクしやすい機体ともいえるのです。

 

鳥一匹でエンジンがおじゃんに!?

旅客機のジェットエンジンは異物混入が一番の天敵です。

ファンに高速で物がぶつかると当然ファンは壊れますし、さらにその破片や物体が中の燃料噴射室とぶつかり爆発を起こすこともあります。

こうなってしまうとエンジンはもう取り替えないと使えないほどにまでダメージを受けます。

今回の事故で火が見えたというのも、このように破片によって中で爆発が起こっている可能性があります。

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バードストライクでの墜落事故は!?

バードストライクでエンジンが一つやられてしまったら飛行機は墜落しちゃうのでは!?と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、ご安心ください。

航空機はエンジンが一つでも動いていれば、安全に飛行することができるように設計されています。

エンジンが何個ついていてもこれは同じで、かつて存在したジャンボジェットはエンジンが4つついていましたが、そのうち3つ止まっても飛行できるようになっていました。

最悪全部のエンジンが止まっても滑空はできるので緊急着陸で対応することもできます。これがかの有名な「ハドソン川の奇跡」と言われるもので、バードストライクで両エンジンが停止してしまったもののハドソン川に緊急着水させて乗員乗客全員の命を守った、というものです。

 

そのためバードストライクが起きても墜落事故が起きる可能性はそこまで高くありませんが、最悪のケースとして墜落の可能性はゼロではありません。

 

羽田空港のバードストライクの対策は?

羽田に限らずほとんどの空港でバードストライク対策は行われていますが、羽田空港では2016年で118件と日本で一番多くバードストライクが起きていると言っても過言ではありません。

羽田空港で行われている対策は様々で、ペットボトルで作った風車に鈴を入れて鳥を追い払うようにしたり、滑走路付近に防鳥ネットを設けたり・・・。といった対策から、

車で巡視員が滑走路内を回り、鳥がいたら空気銃や空砲で追い払うといった対策もしています。

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しかしどれも「決定的」といえる対策にはなっていません。

一定の効果はありますが、やはり鳥も生き物なので思い通りには動いてくれないのです。

飛行機にも一応の対策は施されており、エンジンのファン中央部に渦巻きがかかれています。ですがこれもあまり効果を及ぼしていないようです。

 

まとめ

バードストライクは現在のところ、できる限りの対策をしてもどうしても起こってしまう事故です。

しかし対策には一定の効果があり、エンジン両方に鳥が入ってしまうというような危険な状態起こしにくくしています。

もちろんバードストライクしたら緊急着陸にはなりますが、もし乗り合わせても大丈夫だといいきかせて落ち着くことが大切です。

 

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