みなさんは「トライク」という乗り物をご存知でしょうか。普段道を走っているときにはあまり見かけない、ちょっとマイナーな乗り物ですよね。

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トライクは、自動二輪車(バイク)の前輪、または後輪が2つある「三輪バイク」のことを指します。

実はこのトライク、何とも不思議な立ち位置の乗り物なのです。そしてそれゆえに事故も多発しているといいます。

今回はトライクについて詳しくまとめました。

トライクは「三輪バイク」

トライクは前述の通り、タイヤが車両の中心から二等辺三角形状に配置された三輪のバイクのことです。基本的には後輪が二輪となっていて、前が二輪となっているものは「逆トライク」「リバーストライク」と言われています。

また、自動二輪のようにコーナーを曲がる際に身体・車体を傾ける(リーン)ができるトライクを特別に「リーニングトライク」「リーニングリバーストライク」と呼びます。

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さらにバイクの横にサイドカーがついているものは普通トライクではありませんが、サイドカー側に動力が伝わる構造であればトライクと見なされます。

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ちなみに昭和戦後復興の代名詞的乗り物「オート三輪」は日本独特の呼び名で、三輪で後ろが荷台となっている車を指します。

かつてはアメリカでちょっとした荷物の輸送や広大な施設内での移動手段などとして実用的な使用のされ方をしていましたが、次第にその個性的なフォルムを親しむ文化が発達し日本に入ってきたといいます。

トライクの長所・短所

長所

・自動二輪車と違い三輪あるため停車中・低速時などは自立してくれるため操作が容易

・自動二輪車を運転できない身体障害者の方も運転ができる

・自動二輪車より積載能力・安定性が高く、四輪車よりも小回りが利く

・道路交通法上は普通免許で運転可能で、さらにヘルメット着用義務はない

短所

・リーンできないモデルだと体を傾けられないため、コーナーを曲がるときの安定性が低い

・後ろが二輪のトライクはななめに力がかかると横転する危険性が高まる

・自動二輪車より車体が重いため電力や燃料の消費が多い

 

じつは上記の赤線を引いた部分が、「トライクでの事故多発」に大きな影響を及ぼしているのです。

 

トライクによる事故件数と事故の特徴

トライクによる事故で特徴的なのは「ヘルメット、シートベルトがないこと」によるもの、また「車体特性によるもの」です。

ヘルメット着用義務がないことは乗車時の爽快感やヘルメット着用のわずらわしさをなくしてくれるため長所ではありますが、当然危険性は高まります。また自動車と違いシートベルトはついていないため、衝突事故等が起こると投げ飛ばされてしまいます。

このノーヘル・シートベルトなし状態は非常に危険で、重大な事故につながりやすい要因の一つとされます。

また、先ほど赤字で記した「コーナーを曲がるときの安定性が低い」という点も重要です。

通常のトライクでもコーナーでブレーキを強く踏むと簡単に横転してしまいますが、「サイドカー型のトライク」はこの特徴が顕著に現れます。

そのため、カーブで曲がり切れず横転、投げ出され重傷・死亡といった事故が後を絶たないといいます。

 

事故件数は2017年1月~7月までに全国で32件発生しています。

 

まとめ

トライクはその独特なフォルム、そして微妙な立ち位置の車両のため、普通の四輪車・二輪車にはない面白さ・奥深さがあります。

しかし一方で他の車両にはない固有の危険性があります。

日本サイドカー連盟や警察が推奨するように、ヘルメットを着用して乗車することが必要かもしれません。