先ほど、アメリカ・シリコンバレーで有名なスタートアップ・インキュベーター(起業する、または起業直後会社に資金援助や作業スペース提供、事務経理等の営業指導など様々なサポートを行う会社)、Y Combinatorが行おうとしているベーシックインカムの実験詳細を明らかにしました。

 

アメリカ史上、ひいては世界最大規模の実験となると見られる今回の実験はいったいどのようなものなのでしょうか。

詳しくまとめました。

スポンサードリンク

『ベーシックインカム』史上最大の実験

今回行われる実験の詳細は以下のようになります。

・アメリカの2つの州から3000人の参加者を募集し、2つのグループに分ける。

・1つ目のグループ1000人に対しては、5年間にわたって月1000ドル(約11万円)を与える。

・2つ目のグループ(コントロールグループ)2000人に対しては月に50ドルを与える

 

この実験の目的は、「無条件でお金を受け取った人のクオリティ・オブ・ライフ(一人一人の人生の質、社会的に見た生活の質を尺度としてとらえる概念)がどうなるのか」「仕事へのモチベーションはどうなるのか」という問題を解決することにあります。

最大5年間という非常に長期的な実験であり、ここまで長い実験はいまだかつて行われてきませんでした。

実験では、ベーシックインカムによって人々が受ける影響を詳しく調査します。

ベーシックインカムをもらう個人の時間の使い方やお金の状況、メンタル・身体面での変化や子ども・社会生活への影響などを調べるといいます。

今回の実験で注目されるのは、ベーシックインカムによる仕事への意欲低下があるのかということ、ベーシックインカムに採算性があるのかということです。

スポンサードリンク

ベーシックインカムの考え方ってどういうもの?

ベーシックインカム(BIとも略される)は、国民の最低限の生活を保障するため、国が年齢・性別に関係なく一律で現金を給付する仕組みのことです。

現在の日本には年金制度や生活保護といった制度がありますが、これらは年齢による制限など様々な条件が付けられています。

ベーシックインカムはどんな人に対しても、どんな事情があろうと関係なくすべての人が給付を受けられる、というものです。

メリットとして挙げられることは以下のようなものです。

 

・残業代や給与に関する問題がなくなる

ベーシックインカムで最低限の生活することができるとすれば、「生活苦」による無理な労働はしなくてよい、ということに理論上はなります。

つまり無理して残業したり、待遇が良くない会社でも働き続けなければならない、といったことはしなくてもよいことになるのです。

これにより労働環境の悪いブラック企業も淘汰されると期待されています。

・クオリティ・オブ・ライフ(QOL)の向上

ベーシックインカムがあることにより、「大金持ちになりたい」「優雅な生活を送りたい」といった人でなければ、激しい労働をしなくてもよいことになります。

そうすると自分の時間、自由な時間が増えることで趣味に打ち込んだり好きなことを勉強したりと、「人生が充足する時間」を得ることができるようになると考えられています。

 

対してデメリットも当然あります。

 

・「財源」の問題。

日本を例にとっても現在の人口に対して1人1人の生活を保障するだけの額を支給することは現状できません。医療などに回す財源も多くあるため、財源が足りないのです。

国の財源確保は国民からの税ですから、当然税制の改革が必要になってきます。

・仕事へのモチベーションが下がる

生活できるお金があるなら、働かなくてもいいやと思う人が増加してしまうのではないかという指摘もあります。

しかしこれは単純な問題ではありません。たとえベーシックインカムで月10万円手に入れたとしても、多くの人はより裕福になるために働くのではないか、とも言われています。

逆に裕福な人も10万円はいってくるからといって稼ぎのいい仕事を辞めるかと言われるとそうはならないように考えられますね。

ですので、実はあまり労働に影響は出ないのではないかと言われてもいます。

この真偽は今回の実験である程度結論が出ると思われます。

 

まとめ

ベーシックインカムが実装されたら、我々の生活は一変します。

はたしてベーシックインカムは将来行われるのでしょうか。注目ですね。

スポンサードリンク