9月25日、小池都知事が新党結成時口にした聞きなれない言葉に注目が集まっています。

その言葉は「アウフヘーベン」。日本語表記では「止揚」と書きます。実はこれ、高校時代の倫理の時間で習っているかも?

今回はそんなアウフヘーベンについて、またそれに関連して弁証法についても解説します!

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アウフヘーベンは弁証法に出てくる言葉?

アウフヘーベンはつまるところ「哲学用語」。

この言葉は古代ギリシャの時代、ドイツを代表する思想家ヘーゲルの使った言葉なのです。

ヘーゲルは、「弁証法」という考え方を完成させた人物として有名です。

実は高校の倫理の教科書で登場しているんですよ。

大学受験やセンター入試にも出てくる可能性があるほど有名なんです。

 

さて、弁証法とはいったいどんな考え方なのでしょうか。

ヘーゲルは、モノやコトに対して「否定」が加わり、それが合わさって新たな、より高次元なモノ・コトになっていく・・・というプロセスを弁証法と呼びました。

このプロセスを哲学的に表現すると「テーゼとアンチテーゼがアウフヘーベンしてジンテーゼとなる」ということです。

難しすぎる・・・。

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でも実は例を考えてみるとわかりやすいんです。

例えば、「電話」について考えてみましょう。

携帯電話がない時代は「固定電話」しかありませんでした。しかしこれは、持ち運びできないので家でしか電話できない欠点があります。

これを「テーゼ(正)」と呼ぶことにしましょう。

これに対し、外で電話することができる「公衆電話」があります。これなら家でなくても電話できますが、必ず手の届くところにあるとは限らないという欠点があります。

「テーゼ(正)」と相反しているので、これを「アンチテーゼ(反)」と呼びます。

ちなみにこの二つに優劣関係はありません。

 

この「テーゼ(正)」と「アンチテーゼ(反)」が混ざり合い、『アウフヘーベン(止揚)』されると・・・。

 

そう、「携帯電話」が誕生しますね。これが「ジンテーゼ(合)」となります。

アウフヘーベンは、この「テーゼ(正)」と「アンチテーゼ(反)」が混ざり合うことを表した言葉です。

ちなみにこの弁証法はこの後も続けられます。

携帯電話を「テーゼ」とし、パソコンを「アンチテーゼ」とします。

ガラケーはインターネット閲覧が不便で、パソコンは持ち歩きするにはちょっと大きすぎる。

そこでアウフヘーベンされて生まれたのがスマートフォンという「ジンテーゼ」なのです。

このアウフヘーベンは、ジンテーゼがこの世で最上・最高のものとなるまで続いていきます。

実質半永久的に続くといっても過言ではないかもしれませんね。

 

小池都知事の発言

かつて豊洲移転問題に関して、「全部含めて、どう判断するかという、そのための『アウフヘーベン』が必要だ」と発言したそう。

今回の新党結成でも使ったようですね。

非常にざっくり行ってしまえば「イイ折衷案、よりよい案見つけようぜ」ということですね。

インパクトが強いのでそういった意味では大成功かもしれませんね。

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