今川小路とは東京都千代田区鍛冶町と中央区日本橋本石町にまたがる飲み屋街のことです。
1951年、昭和25年ごろから今川小路の歴史は始まり、今現在建っている建物もほとんど昭和30年代までに作りあげられたような、見るからに古ぼけた、しかし戦後の日本の歴史をそのまま残したような雰囲気を醸し出している小路です。
そんなですがなんとJR東日本の耐震補強工事による立ち退きで、戦後間もなくからの歴史に幕を引くことになってしまったようです。
この古き良き日本の光景が失われてしまう前に、ここで一度今川小路について思いにふけってみたいと思います。
日本の昭和の顔—今川小路
今川小路の住所は東京都千代田区鍛冶町と中央区日本橋本石町にまたがるようになっており、神田駅南の竜閑川を埋め立てた、東北新幹線などの白旗橋ガード下に位置しています。露天商らが店舗兼住宅を構えた風景です。
これまでにも何度か今川小路は縮小されてきており、最盛期16軒の居酒屋や焼き肉店などが軒を連ねたが、東北・上越新幹線、高崎線、常磐線の東京駅乗り入れに伴う工事などで、徐々に転出を余儀なくされていきます。
居酒屋が主に立ち並ぶ今川小路ですが、昭和30年代の街並みを今でも残しているこの光景は度々映画の舞台になったり、最近の有名なものだと、連続テレビ小説「あまちゃん」で、撮影現場にもなったようです。
今川小路はいまだに人が住んでいる住宅もあるようで、豆知識としては、父親が今川小路の借家で麻雀荘を営んでいた女優で高橋英樹さんとも交友のある浅岡ルリ子さん(77)がデビュー前にこの今川小路で生活していたそうです。
(浅丘ルリ子の若いころの写真)
実際に今川小路には今も利用することのできる居酒屋さんが存在しており、「呑ん兵衛神田(じんた)」という女性が一人で切り盛りしているというカラオケ酒場は現に食べログにの載っている、きちんとした居酒屋さんみたいです。
食べ物は評価は3.0でしたが、この何とも言えない昭和の落ち着いた感じと、店員さんの評価は非常に高いようでした。
https://tabelog.com/tokyo/A1310/A131002/13171472/
どうしてなくなっちゃうの?
今川小路を管理するJR東日本都市開発は、近年「明るく活気あふれる高架下の創造」に力を入れており、7年前には秋葉原・御徒町駅間「の2k540(ニーケーゴーヨンマル)」を皮切りに、都内4カ所の高架下に大型商業施設をオープンさせています。
神田という超都心の地にこのような懐かしい光景の小路があること自体がまず不思議ではありますが、今後は東京オリンピックに向けた都市開発で、さらに刷新されていってしまうことが予想されます。
そういった流れの中で一番初めに革新の対象となるのがやはりこういった昭和の街並みなのでしょうか。
「日本の姿」ということで、生の昔の風景を残しておくのもよいのでは・・・
とも思いますが、地震など自然災害のことを考えると致し方ないことということも理解できます。
しかしやはり、こういった地元民に親しまれている地が変わってしまうというのは悲しいことですね・・・
神田駅にある今川小路が閉鎖されるらしい。あの暗さが味があってよかったんだけどな。
— 黎明 (@reimei_f98) 2017年9月30日
行ったことはないが、貴重な文化が壊されるような心境になる
昭和の風景残す東京・神田ガード下「今川小路」 再開発の影で消えゆく戦後横丁(産経新聞) - Yahoo!ニュース https://t.co/Si5CQmwmFv @YahooNewsTopics
— ぽんた (@ponta_san_) 2017年9月30日
再開発は全然開発になってねえんだからやめろ(怒
マンションと服屋建てるのを開発とは言わん!!!
消えゆく昭和 今川小路閉鎖へ | 2017/9/30(土) - Yahoo!ニュース https://t.co/p94y7TvauI @YahooNewsTopics
— 滝川たけし (@ULTRA_TAKEPOYO) 2017年9月30日
皆さんも悲しまれていますね・・・
以上、今話題の今川小路についてまとめさせていただきました。
ありがとうございました。