窃盗症(クレプトマニア)について知っていますか?

元日本代表の原裕美子さんが、万引きの再犯をしてしまい逮捕されました。

 

なぜ執行猶予中に再犯を犯してしまったのでしょう。

理解に苦しむところですが、その一因として挙げられたのが、

窃盗症(クレプトマニア)だといいます。

 

いったい窃盗症(クレプトマニア)とはどのような病気なのでしょうか。

迫ってみたいと思います。

窃盗症(クレプトマニア)とは?原裕美子氏の場合…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

画像出典:産経ニュース

 

窃盗症(クレプトマニア)とはあまり聞きなれない言葉ですね。

元日本代表の原裕美子氏が取材に応じ語った中で、語られ

注目を集めることとなりました。

 

窃盗症(クレプトマニア)とは、窃盗癖とも呼ばれます。

窃盗症(クレプトマニア)の患者さんは、窃盗(万引き)を繰り返してしまう

ようです。

 

ですが、目的は窃盗(万引き)ではないと言います。

 

いったいどのような目的があるのでしょうか?

 

それは、窃盗(万引き)を行うときの心理状態が目的なのです。

どのような心理状態なのかというと…

 

緊張感

解放感

 

という連続した起伏を得たいためなのだとか。

 

窃盗症(クレプトマニア)はいわゆる精神疾患の一つとして存在している病気なのです。

 

いったいどのようなものを窃盗(万引き)してしまうのでしょうか。

実は、軽微な犯罪が多いことがわかっています。

 

ちょっとした数百円~数千円に至るものを何度も何度も窃盗(万引き)してしまうのだそう。

 

数百円と言えども、窃盗(万引き)です。

逮捕されます。

 

その逮捕も複数回に及ぶことで、社会生活自体に影響を及ぼしてしまうのです。

 

今回の原裕美子氏も再犯ということでした。

実は、摂食障害も併発していた原裕美子氏。

 

現役時代から摂食障害を患い、過食・嘔吐を繰り返したといいます。

そこから、食べ物に対する執着心が強くなってしまい、判断力や行動について

衝動を抑えられなくなってしまったのでした。

 

執行猶予中の再犯でしたが、弁護側の主張が一部認められ、治療継続が望ましいとの

判決が下りました。

窃盗症(クレプトマニア)の症状とは?普通の窃盗との違いは?

 

 

 

 

 

 

 

 

画像出典:ピクスタ

 

それでは、窃盗症(クレプトマニア)の具体的な症状はいかなるものなのでしょうか?

 

人間は社会生活を営む上で、様々な事を考えて行動しています。

朝起きれば、顔を洗ってご飯を食べて仕事や学校へ行く等々。

 

無意識のうちに、生活リズムがうまく運ぶように行動しているものですよね。

 

ところが、窃盗症(クレプトマニア)の患者さんというのは、

窃盗(万引き)以外の事が考えられない状態なのだそう。

 

つまり、他の方法が浮かばず、結果、窃盗(万引き)を繰り返してしまうのです。

 

物を盗むのは衝動的だといいます。

 

衝動的というのは、本能に近い状態ですよね。

人間、何か危機が迫っているときに衝動的に動くことが出来たりします。

 

窃盗症(クレプトマニア)の患者さんは、その衝動を抑えることが出来ず

何度も失敗を繰り返してしまうのです。

 

多くは、お店などから盗んでしまいますが、中には家族のものに手を出してしまう場合も。

 

理由には、お金がないからとか、欲しいからという欲求はありません。

そして、転売して儲けようなんて考えも持ち合わせていないのです。

 

ただ、窃盗(万引き)するときの、緊張感・高揚感、成功したときの達成感・満足感・快感

を得るために行ってしまいます。

 

ですから、成功した後にはその盗んだものを人にあげたり、隠したり、こっそり返却なんて

場合も。

 

普通の窃盗と違うところは、

盗みたいという衝動に抵抗する

必ず一人で犯行に及ぶ

金銭価値の少ないものに対し行う

ということがあげられます。

 

窃盗(万引き)が悪いことだという意識はどこかにあるようで、

逮捕に対し恐怖すら抱いているといいます。

 

そのため、時々抑うつ状態を来してしまうことも。

 

どこかで、自分を客観視している場合もあり、すぐに逮捕されそうだ!という場合は、

犯行に及ばないことも。

 

とある研究によると、犯行頻度としてはばらつきがあるとか。

 

1ヶ月に1回もない人や、120回も行ってしまう人など

個人差があるようです。

 

原裕美子氏の場合は、様々な要因が重なってしまったようです。

婚約者からの裏切りにもあってしまったということを会見でコメントしていました。

その為、苦しみから逃げたい一心で今回の犯行に及んだといいます。

逮捕されることで、盗みを働く必要がなくなることが目的だったのだそう。

 

ですが、お店側としては迷惑行為であることに違いありません。

苦しみを抱えているのは、自分だけではないという事に気が着くと

良いかもしれません。

窃盗症(クレプトマニア)の原因・治療法・家族はどうしたらいい?

 

 

 

 

 

 

 

 

画像出典:イラストAC

それでは、窃盗症(クレプトマニア)を発症してしまう原因はどこに

あるのでしょうか?

 

それは3つの要因に分けられます。

 

心理社会的要因・生物学的要因・家族や遺伝的要因と言われています。

 

ごく親しい人との別れや、厳しい環境下におけるストレスで発症する場合。

神経学的には、脳内の伝達物質であるモノアミンやセロトニンの代謝と関係があるのでは

ないかと仮定されています。

そして、僅かながら遺伝的な要因も考えられると言われています。

 

では、窃盗症(クレプトマニア)を発症してしまった場合はどのような治療法を行うのでしょうか?

まずは、病院へ相談に行くことからスタートします。

 

具体的な治療法は、精神分析になります。

ですが、患者自身が自ら治したいという気持ちが無ければ難しいのが現状です。

患者自身が、罪の意識・恥ずかしさを強く持っている場合は有効だとか。

 

ですが、そもそも病に気が付いていない場合は治療にすらたどり着けません。

 

薬の処方は、抗うつ剤を処方されることもあります。

 

その他、電気けいれん療法という方法も有効であることがわかっています。

 

では家族はどのように寄り添っていけばよいのでしょうか?

まずは、病気に気が付くことが大前提となります。

そこに気が付かずに発症から8年経ってやっと分かったというケースも存在しています。

 

気が付いたら、早めに精神科・心療内科の病院へ相談しましょう。

窃盗症が治るまでは、根気強く対応することが必要になります。

出来るだけ、盗まれやすいところに大切なものを置かないのがまず第一歩です。

 

そして、同じ悩みを抱えた人々とつながることも、大きな効果が得られることが

分かっています。